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高校生がつくる「マイコンカー」の世界 「かがわ総文祭2025」~ロボット編~
「文化部のインターハイ」とも呼ばれる、第49回全国高等学校総合文化祭「かがわ総文祭2025」が7月に香川県で開かれます。
香川県が毎月発行している県広報誌「THEかがわ」では、各文化部を紹介する特集を掲載しています。
連載第3回目となる令和7年3月号は「ロボット」部門。県内でロボット部の活動にかける高校生たちを取り上げました。
note記事では、広報誌に載せきれなかった写真なども載せています。最後までぜひご覧ください!
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マイコンカーって何?
そもそもマイコンカーとは、マイコン(小さなコンピュータ)を載せた車のこと。
車体の頭部にあるセンサーで、コース中央の白線を認識しながら、自動で走らせてタイムを競います。
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車体は30㌢ほどで、速いマイコンカーだと約70㍍のコースを約16秒で走ります。実物大にすると、F1並みのスピードと言いますから、目で追うのも大変なくらいです。
腕の見せ所①プログラミング
腕の見せ所は、プログラミングと車体改造です。
プログラミングは、カーブのハンドル角や内輪差、進入角度など計算したプログラムを、車体に搭載したマイコンに打ち込み、コースを走らせながら調整します。
正確さに欠けると、あっという間にコースアウトしてしまいます。
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腕の見せ所②車体改造
車体改造は、既定の範囲内であれば改造が可能です。
部品の素材や組み立て方法などを各自で工夫して、車体を軽くしたり安定感を高めたりします。
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競技は3種目
総文祭ではタイムの速さを競う「ノーマル」(一周コース)、「ドラッグ」(直線コース)に加え、決められた時間ぴったりにゲートを通過する「ジャストタイム」の3種目が行われます。
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レースの見どころはココ!
「ノーマル」の一周コースでは、数々の難所が待ち受けます。いかに速く正確にその難所をクリアするかが鍵となります。
難所の一つはレーンチェンジです。
急な車線変更をコースアウトしないよう、滑らかに走行できるかが試されます。
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直角コーナーも難所の一つです。
コーナー手前にラインが引かれています。このラインを認識して、どのタイミングで減速するかがポイントとなります。
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このほか、コース上の白黒が反転している難所もあり、プログラミングの腕が試されます。
高校生にマイコンカーの魅力を聞きました!
射場きらりさん(観音寺総合高等学校3年)
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「学校の課題研究で選択したのがマイコンカー。先輩が制作したマイコンカーの走りを見て、すごいなと感じました。試行錯誤しながら、コースに合わせたプログラムを設定し、思い通りに走ってくれた時はとてもうれしいですね」
丸岡大翼(つばさ)さん(多度津高等学校2年)
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「学校のウエブサイトを見て、マイコンカーに興味を持ちました。理想の走りをイメージしながら、プログラミングの設定や車体を調整するのは楽しいですね。総文祭のプレ大会は仲間のサポートをしていましたが、総文祭には選手として出場したいです」
みんな、見に来て、総文祭!
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高松工芸高校教諭でロボット部門代表委員の平尾琢志さんは「ジャストタイムはタイムの正確さを競うので、スピードに関係なく上位を狙える」と話します。
「タイムを縮めようと果敢に挑戦し、成長する高校生の姿を見て、『モノづくりはヒトづくり』であることを改めて感じます」とも語ります。
全国から集まった未来のエンジニアが、この夏、自作のマイコンカーで最高の走りを披露します。
みなさん、ぜひ会場に足を運んで応援してくださいね!
県内出場予定校
・高松工芸高等学校
・坂出工業高等学校
・多度津高等学校
・観音寺総合高等学校
開催日程・場所
「かがわ総文祭2025」のロボット部門は、7月30日(水)、31日(木)の2日間にわたり高松市総合体育館で行われます。