香川は「海のまち」!? 魅力いっぱいの高松港エリア
とうとう、夏がやってきましたね!
夏と言えば、青い空と海。思わず旅に出たくなる季節でもあります。
みなさん、今回は「島旅」はいかがですか?
香川県内の多くの市や町には、瀬戸内海に面する港がたくさんあります。
特に、県内一の大きさを誇る「高松港」はこんな感じ👇で、街のすぐそばにあって、アクセスもばっちりです。
今回は、にぎわいスポット「高松港エリア」をレポートします。ぜひ最後までご覧ください。
高松港の島旅はここから始まる
JR高松駅から歩いて5分。
景色はあっという間に街から海へと変わりました。
潮の風と香りが漂います。遠くには島々が浮かんでいるのが見えます。
目の前には、瀬戸芸作品のモニュメントが。
2010年の瀬戸内国際芸術祭に展示された作品「Liminal Air -core-」(大巻伸嗣氏作)です。
そびえ立つ2本のカラフルな柱は、一部が鏡面になっていて、周囲の情景を映し出します。そのため、季節や時刻によって、さまざまな表情を見せてくれると言います。柱の間に立って写真を撮れば、きっと思い出の一場面になることでしょう。
そうこうしているうちに、続々とフェリーがやってきました。
「めおん」号
赤白のシマシマ模様がひときわ目を引く「めおん」。2021年生まれの新しいフェリーです。
桃太郎伝説の「鬼ヶ島」として有名な女木島(めぎじま)へは20分で、山の斜面に家々がつらなる特徴の男木島(おぎじま)へは40分で行くことができます。
もちろん、2つの島にもアート作品が展示されており、普段から観光客が多く訪れます。
「Olive Line」(オリーブライン)号
小豆島の西部にある土庄(とのしょう)港へ行くフェリー「Olive Line」。
土庄港には1時間で着きます。
写真では見えませんが、船体の左の方に漫画「からかい上手の高木さん」のヒロイン高木さんの絵が描かれています。
「~高木さん」は、小豆島出身の作者が故郷を舞台に描いた人気漫画。アニメも人気を博し、2024年には実写ドラマと実写映画が放映されました。
船内には、主人公の「西片」と「高木さん」が所狭しと登場。ファンの方にはたまらない光景が広がっています。
ほかにもポケットモンスター「ヤドン」のバージョンなどもありますよ~。
「第一こくさい丸」号
小豆島の中部にある池田港とを結ぶ「第一こくさい丸」。池田港には1時間で着きます。
煙突部分のかわいい「ぱんだ」が特徴です。大きなフェリーで、500人も乗ることができます。
船内のフードコーナーでは、うどんを販売しており、瀬戸内海を眺めながら味わうと、旅情を感じられること間違いなしでしょう。
他にも、高松港は「アートの島」で有名な直島(なおしま)や、豊島(てしま)美術館などで知られる豊島など、多くの島にアクセスしています。
港から船を眺めているだけでも楽しいと思います。
港のそばには、2023年のG7サミットをきっかけに作られたパークレット(道路を活用して人が滞在できる空間)があります。テーブルと椅子が設置されていて、皆さんゆったりと船を待たれていました。
きっぷ売り場は出航時刻が迫ると、観光客や通勤の方でにぎわいます。
外国人の観光客の姿も、本当に多く見られます。
ちょっと、話を聞いてみましょう。
外国人の旅行客に聞いてみました①
中国の珠海市から来たというリャンさんとチェンさん。
これから小豆島のアート作品を見に行くそう。
香川には5日間の滞在予定で、「香川の食べ物や見どころを満喫したい」とおっしゃってました。
すぐに船の時間が迫り、お話をあまり聞けず残念でしたが、ぜひ良い旅をお過ごしください!
「サンポート高松」におじゃまします
さて、ここからは高松港の隣にある「サンポート高松」地区を散策してみましょう。
高松港の一部もそうですが、ここはもともと海だった場所を埋め立てて開発した地区です。
今ではJR高松駅をはじめ、香川を象徴するような建物が集積し、新たな都市拠点となっています。
高松港の後ろを振り向くと、こんな感じ。
手前の白いドームは、建設が進んでいる「あなぶきアリーナ香川」(県立アリーナ)です。2024年11月に完成し、2025年2月には運営が開始される予定で、新たなにぎわい拠点として期待されています。
そして右のビルが「高松シンボルタワー」です。
近くから見るとこんな高さ。
四国で一番高い「高松シンボルタワー」
「高松シンボルタワー」のタワー棟は、四国で最高の151.3mを誇ります。
29階には、無料で入れる展望スペースがありますので、早速行ってみましょう。
エレベーターでひとっ飛びです。
さて、その景色はいかに。
ビューティフォー!!
どこを写しても絵になりますね。
二枚目の写真は、真ん中に玉藻公園が見えます。
玉藻公園はもともと高松城があった場所。高松城は「海城」とも呼ばれ、日本三大水城の一つに数えられています。今でもお堀には海水が引かれていて、タイなど海の魚がゆうゆうと泳いでいます。
三枚目は南に広がる高松の商業地です。
高松の街を一望できる場所は、屋島の展望台など他にもありますが、これほど商業都市・高松を感じられる景色はなかなかないかもしれません。
遠くには香川の特徴である「おむすび型」の山々も見えます。
ほうほうと眺めていると、この展望スペースは人気スポットらしく、外国人の方が続々と来られました。
外国人の旅行客に聞いてみました②
アメリカのミネソタから来たというエレンさんとエイブさん。
日本はこれで5回目で、これまで東京や広島に行ったことがあるとか。
香川は旅行ガイドブックを見て知り、エレンさんが「うどんと瀬戸内レモンを食べてみたい」と言い出したのが、来県のきっかけだそう。
2人に香川で訪れて良かった場所を聞くと、栗林公園や北浜アリーのカフェというお答え。
でも、やっぱり、「うどん店やステーキ屋で味わった料理がとても美味しくて印象深かった」とのこと。
うーん、やはり食は強し!
「また、必ず香川に来るよ」と、満面の笑顔で話してくれました。
さあ、次の場所に行きましょう。
ゆったり瀬戸内海を一望できる「屋上広場」
今度は「高松シンボルタワー」ホール棟にやってきました。
ホール棟8階の 屋上広場には階段状のウッドデッキが設置され、座って休憩することができます。
瀬戸内海を一望でき、大小さまざまな島が浮かぶ、いわゆる「多島美」を堪能できます。
高松港に出入りする船を眺めることもできます。
帰りはJR高松駅へ
帰路につくため、JR高松駅に向かいます。
JR高松駅ではイメージキャラクター「たかまつえきちゃん」がお出迎えしてくれます。
よく見ると、駅舎に目と口が描かれてますよね。実はJR四国さんは高松駅だけではなく、主要駅のほとんどをキャラクター化しているのだそう。そして、まさしくこの駅舎のお顔が「たかまつえきちゃん」なんだそうです。
駅舎の隣には2024年3月にオープンした駅ビル「TAKAMATSU ORNE(高松オルネ)」があり、中には飲食店や土産物店が充実しています。
最後まで読んでいいただき、誠にありがとうございます。
高松港周辺には、今回紹介しきれなかった見どころがまだまだ、たくさんあります。
皆さんも機会があれば、ぜひ訪れてみてください!
それでは、また次の記事でお会いしましょう。