香川県の「応援」はなぜ盛ん? 「かがわ総文祭2025」応援編
香川県で第49回全国高校総合文化祭「かがわ総文祭2025」が開かれるのに合わせ、県広報誌「THEかがわ」では各文化部の活動を紹介する特集「文化部の花道」を随時掲載しています。
第2回目となる令和6年8月号は「応援編」。広報誌の冒頭2ページにわたり、県内各高校の応援部や応援団の活動を紹介しました。
note記事では、広報誌に載せきれなかった写真のほか、文末に各校応援部のインタビュー動画も載せています。最後までぜひご覧ください!
そもそも応援団って?
応援は「リーダー」と「チアリーダー」の2つからなります。
「リーダー」は学ランやブレザーなどの制服を着て、手で激しく合図を送り、「フレー」など大きな号令を掛けます。
「チアリーダー」は、手のポンポンを振り上げて声援を届けます。チアダンスは時にアクロバティックな動きで会場を盛り上げます。
全力を振り絞って会場全体にエールを送る姿は、見る人や聞く人に感動を与えてくれます。
実は盛んな香川の応援
香川県内のほとんどの高校には応援団があり、うち11校の応援部が県高等学校応援連盟に加入して活動しています。
また、これまで全国で開かれた全国高等学校総合文化祭では「応援」部門はありませんでしたが、「かがわ総文祭2025」では初めて「応援」部門が採用されました。
なぜ、香川の応援はこれほど盛んなのでしょうか?
高松北高校教諭で、県高等学校文化連盟の今井広・応援専門部長によると、次のことが考えられると言います。
一つは、香川県では野球の予選段階から「学校を挙げて応援」に行く伝統があったこと。野球王国・香川を支えるためだったかもしれません。
また、香川県は狭い県土のため、球場へすぐに行けたことも幸いしたのだろうとも。当初、生徒会中心だった県内の応援団は、だんだんと専門の応援部に変わっていきました。
二つ目は、その応援の文化を引き継いできた「人」の歴史です。
今井専門部長は「私は応援について先輩教員に学び、また、同僚の教諭たちと『応援とは何か』を語り合ってきました」と言います。
今井専門部長ら応援の指導者たちが大事にしているのは、生徒の「自主性」。生徒に任せるからこそ、成長し輝き始めると言います。
それは高校生のパフォーマンスを見れば分かります。
各校の応援部は、伝統の演目のほかに、新しい曲を積極的に取り入れています。振り付けは生徒自らが考えているそうです。
他者の応援のために、高校生たちが躍動し、力を出し尽くす姿を皆さんにもぜひ見てもらいたいと思います。
8月3日には、本大会の会場となるハイスタッフホール(観音寺市)でプレ大会「応援団メドレー」を開催します。
今井専門部長は「学生たちの渾身(こんしん)のパフォーマンスを見てもらいたい」と話します。
練習と舞台を積み重ね、一年後の総文祭では、香川県を応援の大きな渦に巻き込みます。
詳しくは県広報誌「THEかがわ」8月号をご覧ください。8月号は8月1日までに県内の全世帯に届きます。
県外の方は、8月1日以降に下記サイトまたはアプリから「THEかがわ」で検索して、ぜひご覧ください!
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